10年前、「何を作るかは先方と相談して」という家具製作の依頼がありました。
それから約10年。
ようやく先週末に完成し納品。
まずは板。
部屋が和室なので、ケヤキにしようかどうしようか迷いましたが、シックな茶黒系のブラックウォルナットということに。
表面を削るとこんな色。
板によって色合いが微妙に違うので(もとの丸太が違うため)、似た色合いの板を選んで接ぎ合わせる。
板矧ぎの終了。
準備が終わり、まずは必要なサイズにカット(左端が切り落とした残り部分)。
最初にホゾのノコ目を入れる。
不要部分を糸鋸でおおまかに切り落とし、
胴付き部分(ホゾとホゾの間)はトリマーで仕上げる。
これでホゾが完成。
次にルーターでホゾ穴の加工。
再びトリマーで棚板の受けを加工(ダボでなく角材を使う”横溝”方式デス)。
他にもあれこれとたくさん加工し、ともかくも組み立て開始。
この後の過程は記録する余裕ナシ。
完成し、気がついたら夜が明け、急いでラウム君へ積み込みし、そのまま一気に納品先まで約600キロ。
(中略)
なんとか無事に設置完了。
棚だけではさびしいので、引き出しも。
いかにして引き出しを作るか?
取手のデザインはどうしたらいいか?
夢に出てきました。
朝起きてぼんやりしている時、いいアイデア。
これがその結果です。
10年かかり、ようやく学生時代の恩師への課題の提出が終りました。
昨年、恩師は彼岸にゆかれてしまいました。
なんとか一周忌に納品でき、ペーパーテストではいつもギリギリの劣等生でしたが、合格点をつけてもらえるのでは?と思いました。
棚設置の後、お寿司をごちそうに。
右下が”フカヒレ”の握り(皿の色も他とひときわ輝く)。
他はヒラメ、アイナメ、スズキ(←我ながら白身系が好きですな)。
酢の物が一般的ですが、
原索動物のホヤ(漢字では海鞘)の天ぷらを食べました(なかなかオツな味でした)。
ごちそうになった後は新潟へ。
途中、新潟との県境の町・小国町というところで「手打ち・10割そば」という看板が目に入り、ちょっと寄り道。
地元の森林組合が経営する「道の駅」のミニ版。
生のワラビや
生のミズ(うわばみそう)やフキ。
それらの塩漬け。
秋に採れた茸の塩漬けも売られておりました。
肝心のそば。
腹一杯お寿司を食べてからまだ3時間足らず。
普通盛りならなんとか食べれるかと思い注文。
ところが、そばは最後の一皿、それも大盛りしか残っていないとの事。
悩む事30秒!
注文する事に。
ミズの油炒めがついておりました。
愛読している
信州そば巡りで、「大きなお世話」と断りながらも、お薦めの「薬味のつけかた」が書いてありました。
薬味を直接ツユに入れずそばに絡めて、それをツユにつけて食べる。
なかなか合理的(薬味が、わさび・大根おろし・ネギなど種類が多い時では特に)。
お味の方は、信州産に軍配を上げたいです(依怙贔屓?)。
そこには、山菜やそばの他にクルミの皮で編んだ籠が置いてあり、まるでなめした皮のようなツルツルの手触りは感動モノでした。
他の店で
カタクリの乾物を発見(またしても寄り道)。
水で戻して油炒めで食べるそうな(”ハイミー”を入れるとよりおいしい????とのこと:ハイミーって、まだ売っているんですね)
新潟の実家に泊まった翌日、新潟平野を走る。
道路の海側(右側)には金属のカーテン(収納状態)。
冬の吹雪から道を守る道具(たぶん)。
知り合い宅に寄り道して帰宅。
家を出て3日間、1200キロの旅でした。