前から頼まれていた手術。
”高価なお方”ゆえ、気が進まなかった(覚悟が出来なかった)のですが、額が一段落し、棚もゴールが見えて来たこの時期(ちょっと気分が高揚)、一気にやることに。
そのお方。
とってがとってもかわいそう(オヤジギャ、、、)。
根本治療ゆえ、まずはノコギリで切断!
ヤバイです、もう後には戻れませんデス。
「やっぱり出来ませんでした。ゴメンナサイ!!」とは言えません。
残った木片(たぶんブナの木)。
“高価なお方”をキズつけないよう布でぐるぐる巻きに(なにせやわらかい銀でできたお方でもあるので)。
道具を使い(床に白く見えるのは除去したボンド)
木片と差し込み口の中のボンドを除去。
取手をチェック(アロンアルファで復元?)。
図面(というほどでもないですが)。
桐の木で試作。
ここで疲れ果て、初日終了。
試作しながら実際の製作手順を検討。
この思考&試行錯誤の”見えない時間”がクセモノ。
1日ですべて終るはずが、、、。
次回は「すぐ!」対応出来ますけど、いつも”次回はない”仕事ばかりです。
ですが、何ごともやればやるほど”うまく”はなりますね(ここのところ「忘れる」のも早いですけど)。
2日目(昨日)。
取手に使う黒檀材(板厚35ミリ)を木取り。
必要な厚さ(14ミリ)に挽き割り。
飾りの溝をつけます。
正確に機械加工できる部分はすべて終了。
糸鋸で切り離します(木のパズルだったらこれで終わりですけど)。
実際にポットにはめてみて差し込み口のあたりを微調整し、南京(なんきん)ガンナや
豆ガンナ等で仕上げの加工。
おチビのカンナ2丁は、京都で仏具師をしていたつれあいのオジさんの形見(僕にはネコに小判かも)。
次に取手の後はポットのフタのつまみの加工。
久しぶりの「ろくろ」です(機械の起動にひと苦労、ふた苦労、、、)。
加工部材をボンドで台(以前、つまみを作った時の切り落とし材)に接着。
ろくろにセット。
加工中(回転中)。
ろくろ仕上がり。
穴をあけ、台から切り離し、つまみ加工の第一段階終了。
これで2日目終了(1日で終るはずがぁ〜、、、)。
あとは、飾りの溝を彫って、磨いて、塗装して、、、。
「まだまだ先は、、、」とは思わず、「ゴールはすぐ目の前」と思っていつでもやってます(”いいイメージを持つこと”がなによりも大事)。