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ご無沙汰しましたが、ようやくひと段落し、ブログに帰ってまいりました。
昨年の今日(2006/6/27)、皆さんと東中野・パオでトントンやっておりましたね。 先回の続き。 1)引き出しパーツの完成 前板と妻板のつなぎには”アリ”を使用。 前板に溝を掘り(アリメス)、その溝のカタチに合わせて妻板(←引き出しの側板のことで、「夫板」というのは聞いた事がありません)を加工(アリオス)。 妻板と後の先板は、3枚の組み手加工。 手でお互いを嵌め込んで抜けないくらいが”ベストな加減”です。 底板の溝を掘り、底板を作り、、、(中略)、、、引き出しパーツの完成です。 2)引き出しの組み立て まずは、前板に妻板を差し込みます(ちなみに英語ではスライディング・ダブテイルというそうな)。 最後まで差し込みます(これもキツいと妻板が入らないし、緩いとブカブカで役立たずとなります)。 こうして妻板2枚を前板に差し込みます。 次に後から底板を差し込みます。 最後に後の板(先板:さきいた)をはめます。 3枚組み手の所には、ダボ穴をあけたとことに木ネジを打ち、同じ桐の木で作ったダボ(角材)で穴を埋めます(ダボ埋め作業は現場で)。 これで引き出しの完成です(8杯)。 玄関に部材を運び、搬入前夜の夜は更けました。 3)搬入、そして、、、 部材と工具を乗用車モードからトラックモード(後シートを撤去)にしたラウム君に積み込みいざ出陣。 搬入先までは片道40分の道のり。 到着し、現場で「店を広げ」ました。 ここがクローゼットの「押し入れ」先。 念のためにまずはサイズを確認。 「あれっ」と、一瞬、頭の中が白くなる。 壁にクロスを貼った分だけ開口部が狭い!(←そこまで読み切れなかった) 考えた末、仕事場に戻り(片道40分)、両サイドの部材2本を2ミリ薄くすることに。 約1時間半後、ようやく作業再開。 ここでまた、加工するパーツがある事に気がつく、、、。 考えた末、仕事場に戻り(片道40分)、パーツの部材を加工することに。 仕事場に戻ったものの、あまりの自分の”お間抜け”に30分の「ふて寝!」 約4時間後、気を取り直しつつ現場に戻り(片道40分)、作業の再開。 結局この日はこの少し先まで組んで、片道40分×6本の長い一日が終わりました。 4)そして、、、 翌日、朝6時前には現場に到着し、本体を完成。 あとは、これを押し入れ先に押し込むだけ! と、ここでまた問題が、、、。 (中略) なんとかそれも乗り越え、扉をつけ、引き出しも取り付け、無事に設置完了。 ようやく、最初に作った簡単CGに近いカタチになりました。 長々とお疲れさまでゴザイマシタ。
by kigikobo2
| 2007-06-27 22:23
| 本棚・収納棚
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Comments(3)
すばらしいですね!というか製作過程の大変さそして匠の真っ正直な一面を拝見させていただきました。私ならどうする?と思うと背筋が寒くなる思いです。また 継ぎ手・仕口などいろいろありますね!でも妻は出てくるのに夫が出てこないのは何故か少し寂しいような!!
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narita
at 2007-06-28 09:28
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kigiさんこんにちは以前大阪の額展にお邪魔しました小舎関係のnaritaです。質問ですが引き出しの組立は接着剤は使われているのでしょうか?塗装はなしですか?
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kigikobo2 at 2007-06-28 13:18
tomo殿
こんにちは。次は横巾3.7メートルの書架付きカウンターです。またドタバタ劇場をお楽しみあれ(見ている分には背筋も寒くなりませんし、あと3回は楽しめるでしょう:笑)。 naritaさま こんにちは。接着剤は使いません。妻と前板はアリですし、底板がちょうどお互いのずれ止め・ストッパーになっています(というか、そうなるように作っているのですけど)。 今回は1)スライドレールをつけていること 2)引き出しサイズが大きいので木ネジを使っていること それでボンドを使う効果は期待薄と判断(←もちろん、ケース・バイ・ケースです)。 塗装はアウロのオイル(NP-0129)を使っていますが、無塗装の色合い、雰囲気も好きですね(自分ちだったら無塗装にします)。 また、開き扉の”引き手風取手”が今回のポイントでした(←たっぷりと頭を使いましたよ)。ブラックウォルナットとサクラの2種類作りましたが、あっさり系がいい”という意見がありサクラになりました。
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